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Reading: 新しい中世
Listening: Delulu -KiiiKiii
Watching: 葬送のフリーレン S1E13

#48 変わり続けても自分らしさを保つ健全性 で健全性は安定と変化のかけ合わせであり、持続性と創発性だと表現しました。前回は変化を減らす力、持続性を考えました。今回は変化を増やす力、創発性について考えます。

持続性が「選択を減らす」力なら、創発性は「選択肢を減らさない」力です。

#49 持続性 - らしさ を決め、それに向かって回復する では、一貫性が選択を減らすことを示しました。いつも iPhone を選ぶ、古典を読み続ける、理念を守る。これがブレなさを生み出します。創発性はその逆で、可能性を減らさずに変化を生み出します。

#48 変わり続けても自分らしさを保つ健全性 で創発性を「多様性(観察力)」であると示しました。

多様性とは、様々な可能性に満ちている状態です。コンビニの棚に並ぶ新商品、子どもが試行錯誤する過程、ジャングルに生息する未知の生物。これらが共存していることで、価値が生まれます。

コンビニの新商品を試し続けることで、お気に入りを見つけられます。転ぶからと自転車の練習をやめなければ、どこにでも行けるようになります。ジャングルを保全し続けたことで、新種のカエルから人間に有用なワクチンが発見されました。

ナシーム・ニコラス・タレブはオプション性という概念で、次のように述べています。

“世界を理解しなくても、その恩恵を受けることはできる。
選択肢を持って時間に任せることが、リスクを抑えながら利益を生み出す。“

しかし、すべての選択肢を持ち続けることは現実的ではありません。激辛商品は辛いものが苦手なら試す必要がない。幼児用の自転車では小学生は練習できない。適切に保全しなければ、弱い生き物は淘汰される。

ここで必要になるのが観察力です。自分の好みを知る、成長段階を見極める、生態系のバランスを見守る。選択肢を減らさずに守り続けることで、可能性が芽吹くのを待つ。

観察力があれば多様性から適切な選択を引き出せます。両方あって初めて、創発性が機能します。

多様性という言葉は、しばしば違いを受け入れる義務のように感じられますが、創発性を通じて考えれば、選択肢を減らさず、時間に任せながら見守り、価値を生み出す源泉だとわかるはずです。

なかなか成長しない観葉植物が春の訪れとともに爆発的に伸び始める。私は創発性にそんなイメージを抱いています。

創発性 = 多様性(観察力) → ケア, 変化

次回は、自律とケアという視点から健全性を考えます。

- Tora

私たちが “もっているものでうまくやる” には、少しずつ自分の世界を広げ、自分自身を理解し、思いがけない組み合わせを試してみる必要があります。これらは、そのプロセスの様子です。

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