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毎朝、英語の勉強をしています。10分程度ですが毎朝続けていて、そうすることで1日が充実しているような気分になります。ですがこれは、乾かしている食器を片付けない、朝食の食器を洗わないといった些細なことを後回しにして実現していました。

家事よりも勉強を優先してしまうのは、自分を高める行為のほうが意味があると感じるからでしょう。食器を片付けても自分は成長しない。英語を勉強すれば何か前に進んだ気がする。朝の限られた時間で、意味のあることをしたい。そう思うと、食器は自然と後回しになります。

でも後回しにした家事は消えません。視界の隅にずっとある。片付いていない食器、畳んでいない洗濯物。それらは意識の端で小さなノイズを出し続けていて、勉強している間もどこかで気になっている。充実しているはずなのに、どこか落ち着かない。しかもこれは、パートナーが代わりにやってくれることを期待しています。

ある朝、食器を片付けてから勉強をしてみました。するといつもよりも充実感が増していました。

朝活は自分を高める行為です。一方で家事は、活動の基盤を整える行為です。基盤が整っていない状態で自分を高めようとしても、散らかった机の上で集中しようとしているようなものです。食器を片付ける、部屋を整える、ちゃんと寝る。こうした地味なことが、その上に乗るすべての活動の質を決めています。

なぜ順番を変えただけで充実感が変わるのか。おそらく、後ろめたさがなくなるからだと思います。やるべきことを済ませた上で勉強しているという感覚が、同じ10分の質を変えている。やっていることは同じなのに、その前に何をしたかで意味が変わる。

AIの時代にも似たようなことが起きているのかもしれません。新しいツールを使いこなすこと、生産性を上げること、最新の技術をキャッチアップすること。それらは「自分を高める」行為であって、気持ちがいい。でもその前に、自分の健康や生活や人間関係といった基盤はどうなっているだろうか。華やかなことに手を伸ばす前に、片付いていない食器はないだろうか。

自分を高めることは気持ちがいい。だから優先したくなる。でも足元の小さなことを先に済ませたほうが、その気持ちよさはもっと確かなものになる。充実感が、やったことではなく、順番にも関係があるというのは発見でした。

- Tora

私たちが “もっているものでうまくやる” には、少しずつ自分の世界を広げ、自分自身を理解し、思いがけない組み合わせを試してみる必要があります。これらは、そのプロセスの様子です。

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