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Reading: よくわかる社会心理学
Listening: FU & UF - Skye Newman
Watching: 閃光のハサウェイ

真実はひとつではない。ひとの相談に乗るとき、いつもこの言葉が頭をよぎります。

これが事実だとしたら驚くでしょうか。でも実際に、真実はひとつではありません。

起きている物事の認識が何でなされているかには、さまざまな議論がありますが、言葉によるカテゴライズが起きていることは間違いないでしょう。専門家ではないため、正確さには目を瞑ってほしいのですが、私たちは言葉を使って世界を整理しています。

私は世界に真実、現実、事実の3つのレイヤーがあり、よくある混乱は、この認識のズレが生み出しているということにしました。いまのところ効果的なので、うまく分類できているのでしょう。それぞれについては以下のようになります。

事実:事実とは実際に起きたことです。テーブルからグラスが落ちて割れた。対向車とぶつかった。店員に優しく微笑みかけられた。それ以上でも以下でもなく、単なる物事で、そこに意志はありません。行動といっても良いでしょう。

現実:現実とは感じたこと、想像したことです。親は子どもがテーブルにぶつかってグラスが落ちた現実にいますが、子どもは勝手にグラスが落ちた現実にいます。右折車は右折信号が出た現実にいますが、直進してきた車は青信号の世界にいます。店員はすべてのゲストに同じような接客をしていると思っていますが、ゲストは個人的な親しみを感じとりました。

事実とは違い、現実はひとそれぞれです。それは当然で、存在している時空間が異なり、視力などの感覚が違い、脳は入力された微弱な情報を想像で補うようにできています。

真実:真実とは語られることです。推理小説で「事件はこうです……」と種明かしするシーンのように、真実は編集される必要があります。つまり事実と伝えたい現実を組み合わせたものが真実です。

テーブルからグラスが落ちたのは、座っていたひとがヒジを当てたために落ちました。右折車は右折信号が出る前から右折を開始していました。ゲストが感じた親しみは個人的なものではありませんでしたが、それによって店員のおすすめを試してみるようになりました。

全てが違うかもしれません。実際には親がテーブルを揺らしました。直進は赤信号でした。店員は無意識のうちに個人的な親しみをこめていました。

ポストトゥルースという言葉がリアリティを持ったのは、こうした真実の編集性だと考えていて、真実とはもともとそういうものなのでしょう。また、現実も想像力の産物であり、信用することはできません。確認すべきは何が起きたのか、どう行動したのかという事実だけです。意図や意見を削ぎ落とす必要があります。

私たちは最初から不確実な世界に生きているのであって、SNS やインターネットがおかしくしたわけではないようです。このニュースレターも私の現実であり、事実や真実ではないことは記しておきます。

- Tora

私たちが “もっているものでうまくやる” には、少しずつ自分の世界を広げ、自分自身を理解し、思いがけない組み合わせを試してみる必要があります。これらは、そのプロセスの様子です。

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